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思想はやっぱり大切

 これは仕事の姿勢というよりも、実際の設備投資のお話です。

 とあるビルのインテリジェント化の計画があったんですね。そのビルはもう築30年以上経つビルで、まだ建てられた頃はPCがやっと出た頃だったんですが、各部屋への配線をする空間などはきっちりと確保されていて、当時の設計としてはかなり斬新で、先を見据えたものになっていました。

 インテリジェント化をするにあたって、色々な情報機器をビル自体に設置をするのに好都合ではあったんですが、実際に確かに様々な設備が入っています。

 が、それぞれがネットワークを組んでしまっているので、ネットワークが別系統になってしまっていて、統合管理ができなくなってしまっているんです。統合管理ができないということは、それだけ管理コストが上がってしまうだけじゃなくて、仕事も分断されますから運用コストが高くなってしまいます(しかも、それは面倒くささだとか、時間という見えにくい埋没コスト化してしまう)

 本来なら、まず情報管理用のネットワーク(土台)を引いて、それにぶら下げる設計にすれば、ことができるんですが、全体の土台を作るとなるとそれなりの金額になってしまうんです。

 しかも、ネットワーク自体では何もできるわけでもないので、費用対効果も出しにくいんですね。ネットワークは何かがぶら下がることによって、初めて色んな価値を生み出す「インフラ」ですから。

 しかし、それぞれの設備機器を導入する際には、その設備単位でどれだけコストパフォーマンスがでるかを考えてしまいますから、どうしても部分最適に陥ってしまいます。結果的に全体としては管理コストが高くなってしまうんです。

 「インフラ」というのは、短期的なコスト効果が出にくいですし、正直算出もしにくい。プランニングというのは相当難しいです。

意志決定者がしっかりとそこを理解できているかどうかで、判断も変わってきます。

 当該のビルはまさに、先を読んで作られていたわけです。意志決定者が如何に先を見据えているかですね。

 そう考えると、名古屋や大阪などにある何車線もある街中の道路や地下鉄のインフラを作った先人は本当に凄いと感銘を受けます。

 ちょっと大きな話になってしまいましたが、何か設備投資をするときには将来のことを考えてやると、どうしても金額が大きくなってしまって、提案したり中間で意志決定や意見を言う人は「無駄だ」と判断してしまいがちになります。

 やはり先を見据えて投資をするには、「確固たる思想」がないとなかなか意思決定できないよなと思った次第です。

 これは、設備投資だけに限らず、色んな側面でも同様かもしれません。