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思考と学習のアウトソーシングはできない

 先日、グループ内のIT基盤の棚卸をしてまして、一人当たりのITコストを試算していたんですね。そしたら、中小企業らしい金額が出てきました。

 ただ、サービスレベルは大手以上に進んでいると勝手に妄想しています(笑)

 中小企業ですから、小回りが効くシステムの作りにしていて、小さな改善をずっと繰り返しています。しかも、社内は兼務で2名で300台を超えるPC、150台を超えるスマホ、タブレット、セキュリティ対策、ライセンス管理などなど。業務用のアプリケーションに到っては、大小様々1000以上あります。

 おそらく、これらを全て外注で賄うとすると、現在の費用の10倍以上かかると試算しています。

 自慢がしたいのか?

 そういうつもりはありません(笑)

 ここで書いた「外注」というのは、大なり小なりどこの会社も行っていると思います。

 外注といっても、色んなレベル感がありますが、うまく行っている企業とそうでない企業には分かれ目があるのです。

 実在の会社(規模はうちの10分の1くらい)の話ですが、そこは小さな企業で「ITは分からない」と自分たちでも言っています。その会社の中を見ると、それはそれは規模の割にキチンと整備されていたんですね。

 発注先は大手ベンダーの地域子会社でした。流石の仕事ぶりです。

 ただ、中身をよく見ると、

 サーバーは立派なものを入れている割に、バージョンが古いまま放置。

 周辺機器も良いものを入れているようで、バージョンが古いまま放置。

 PCも綺麗だけども、スペックが無茶苦茶(CPUが早いけど、メモリがプアで、全然CPUの早さを活かせていない)

 サーバーはウチの会社の5倍くらい高いやつでした(笑)

 しかも、バックアップはきちんとなされているか誰も分からない。

 では、ベンダーが欺したのか?

 いや、欺してなんかいません。販売、導入したときは要件に合っていたのです。ただ、その後の運用まで考えられていないわけですね。だって、使っている側が運用なんて想定していないので。

 そして、発注側が言った言葉「あの人達は売ったらその後全然フォローがない」

 私は何も言いませんでしたが、これは厳しいことを言うと、発注側の問題なのです。

「分からない」をそのままにしているし、そしてそれを「待ち」の状態のままにしている。

きちんとどういうフォローをして欲しいのか?(分からないなら、分からないからどういうことに気を付けておけば良いのかをキチンと聞き出せばいいはず)

 それを怠るから、カネはかけている割にはよく分からないしくみができあがるんです。

ITに限らず、これは周りにも多くあります。クルマもそうです。

 車検も丸投げして、自分でクルマのコンディションを見ないから、オイル交換が行われていなかったことにも気付かないし、タイヤの溝も気付かない。

 法的責任はもしかしたら、受注側に発生するのかもしれませんが、法的責任は最後は金銭的価値でしか保証されませんし、時間を巻き戻すことなんてできないんですよね。

 つまり、お客さまにとっては「理解しなくてもいい」「考えなくても言い」というのは、実はとっても危険なことでもあるのです。