テクノロジー

「うちもAI導入しよう!」は意外とバカに出来ない

「うちもAIを入れてはどうか?」
「うちのAIの検討状況はどうなのか?」

よくある話でしょう。
AIだとかITを良く知っている人が馬鹿にするブログをよく見るのですが、言いたいことも分からなくもないです。
AIとかIoTというのは手段でしかなく、目的ではないのですからね。

ただ、その「うちもAI」という言葉が何故発せられたのか?という背景を考えて見てほしいのです。

意思決定をする人達は、必ずしも現場の細かいことまでは把握できません。

細かいことまで把握すると、上に行けば行くほど情報量が多くなり、人が理解・処理できる量を大幅に超えてしまいます。「上が現場のことが分からない」というのは、そうなる構造があると思った方が良いです。

ただ、意思決定をする経営陣は、常に会社の置かれている状況を俯瞰的に把握し、「大きな流れ」を読もうとと努めています。
その中で、この「大きな流れに逆らうと、必ず負ける」ことも分かっているのです。(多くの会社が潮流を無視して、やり方を変えずにきえて言っている例が沢山あるのです)それだけに、皆「潮流」を読もうと必死に努力しています。

現場の努力とは異なる努力なのです(そして、その努力は現場からは見えません)

AIやITを知っている人こそ、むしろ馬鹿にせずに、「うちも導入しよう」というこの事象をうまく利用してみてはどうでしょう?

最初は「手段」や「形」からスタートすることもあるかもしれません。しかし、早く経験を積むことで、そのメリットやデメリットもだんだんと分かってきます。実はこれも歴史で起きている事象なんですね。

殆どの人が使っているパソコンやスマホがまさにそれです。

今は、普通に使っていますが、1990年代だと、まだ管理職の机の上にはPCが置かれていないことが多かったです。(管理職は手書きの資料を事務担当者に渡して清書をしてもらっていた時代です)
それがだんだんと「うちもOA化して(懐かしいですね)効率性を上げるのだ」と、形から入って、だんだんと仕事が発展してきたわけです。

スマホだって、最初は「使えない」という声が多くて、すぐには普及しませんでした。
インターネットも同じですね。

しかし、早い段階から経験を積むことで、「道具として使いこなす」アドバンテージを持つことが実はできるのです。
「経験曲線」という話題を以前のブログ(「貢献意欲『だけ』に支えられる現場は危ない」参照)で出しましたが、この新しいテクノロジーも使うのは人間なので、結局「経験曲線」に依存するのも皮肉なものです。

仮に失敗したところで、その失敗は失敗で「学習」の一つでもあります。
大量生産を前提とした「流れ生産」を経験して、その失敗に基づき「セル生産」に移行した例も、失敗があって初めて分かったことでもあるのです。

見方を変えると「他社の動向」を見てから導入するというのは、既に他社が経験していることを、スピーディーに経験できるメリットもありますが、同時に他者はもっと先に行ってしまい、キャッチアップが難しくなってしまうということだって起きえます。

どうせだったら、「うちもAIを」ということを上手に利用して、色んなコトを進めるチャンスとして捉えた方が、よっぽどブツブツ文句を言うよりも、いいというお話しです。

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