ワークライフ

「昔は変化が遅かった」って本当?

 「今の時代は変化が速い」という言葉に呼応して、「むかしはもっとのんびりしていた」とか「変化が緩やかだった」という発言を聞くのですが、変化の速さに戸惑ってしまうときに、そういう発言が出てくるのかもしれません。

 では、当時仕事をやっていた人が「のんびり」やっていたという認識はあるのでしょうか?

 もし、タイムマシンで昭和30年代に行けたとして「あなたはのんびり仕事しているんですか?」と言うと、怒られるでしょうね(笑)昔は昔で一生懸命仕事していたと思います。

しかし、「変化が緩やかだった」とかまるで昔の人がのんびり仕事をしていたり、能力が低い、今の人の方が能力が高いかのような発言が出てきてしまうんですよね。

 何故か?

 「今の判断軸で昔を評価する」ということをやってしまうから。

 ついつい時空を超えた評価をしてしまうんですよ。

 昔の習慣を写真で見て「野蛮だ」と評価するようなものです。それってフェアじゃないですよね。

 昔は昔、今は今です。

 確かに、IT技術が発展して一人ができることが増えたのは事実です。

 だから、「今のやるべきこと」と「昔のやるべきこと」の個数で比較すると今の方が多いかもしれない。しかし、労働時間で行くと実は今の方が短いんですね。だから「労働強化」ではなく、「短い時間で色んなことが出来るようになった」だけでしかなく、その個数が多いから「せわしない」とか「忙しい」と感じるだけです。

 例えば、会社が公式に出す資料を作るとします。

 ワープロが出てくる以前の時代は、

手書きによる下書き→手書きによる赤入れ→清書→タイピストに依頼→印刷係に依頼

 ワープロが出てきてからは

ワープロによる下書き→ファイルを直接修正(人によっては手書きで赤入れ)→プリントアウト(またはメール送信やweb掲載)

 かかわる人の数も、時間も圧倒的に短くなっています。

 こう見ると、昔は一つのことをやるにも、色んな人の協力があってやっていたわけで、そりゃ時間がかかります。

しかし、当時は「そんなもん」だったわけです。ただ、不便だなと感じていた人はいたわけで(例えば、タイピングは修正がほとんど不可能。間違えるともう一度やり直し)、電子的にすぐ修正できるようなワープロ機が発明されたんですね。

 元々はその不便から発明や効率化が進んできて、一人が出来る事がどんどん増えてくると、スピードもあがりますし、「もっと○○ができる」と進化します。そうやって変化が早くなってきたのは事実です。

 つまり、「今の感覚と比較すると、変化が速くなった」だけであって「今と比較すると【相対的に】時間がかかっていた」にすぎません。

 確かに、進化は速いです。

 だからといって、昔を思い出したところで別に変化のスピードを遅く出来るわけでもなく、何も解決しません。

だとすると、それこそ無駄な「文句」になってしまうんですね。それこそもっとストレスがかかってしまいます。

 どうせ変化に直面するなら、前向きにそれを楽しんでしまったほうが、生産的ですしなによりストレスも溜まらないと思うのは私だけでしょうか?

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