ワークライフ

おじさんたちは本当に頭が固いのか?

 別におじさん達に喧嘩を売ろうなんて思ってません。書いている私も立派なおじさんです。

 何かを変えることに対して否定的な反応を受けた場合に、「いや、うちの上が頭が固くて」とありますが、ホンマに頭が固いのか?というお話しです。

 頭が固いというのは、柔軟性がないとかいう比喩が多いのでしょうが、何故柔軟性がなくなるのか?という構造をちょっと考えてみましょう。

 よく「年でしょ」とか「性格」とか一言で済まされることもあるのですが、それはあくまでも結果論でしかなく、それが理由とは言いにくい部分もあります。

 人は、何らかの学習をして今の言動をします。

 つまり、「柔軟性のない」アウトプットに対してどのようなプロセスやインプットがなされてきたか。

 頭が固いというのは、「柔軟性のない行動」をした方が本人にとっては合理的だと思って戴いた方が良いです。合理・不合理というのは「見る人」によって変わるものであり、合理的に判断すると不合理が生まれるというのは、よくあることです。

 頭が固くなった人が、生まれた頃から頭が固いのか?というとそうでもないでしょうね。

 特に会社に入ってから、「柔軟性のない行動」が合理的になるための、何らかの学習をしているはずです。

 つまり、「動かない方が合理的」「今のままが合理的」という奴です。

 もちろん、人は基本的に現状バイアスがありますから、それも含まれるかもしれません。しかし、人によって柔軟性のある行動を取る人もいれば、そうでない人もいる。程度に差がでるわけですね。

 では、「動かない方が合理的」「今のままが合理的」とは何でしょうか?

 「チャレンジして失敗したら怒られた」

 「変えたら文句を言われた」

 「失敗して立ち上がれない人を見た」

 こんな経験を沢山したり、見聞きしているのかもしれません。

 つまり、あちこちに地雷がある。

 特に歴史が長くて、大きな改革がなく、昔から熟成されたやり方が重畳してきた会社においては、もう地雷だらけなわけです。

 その地雷の中で生き残りゲームをしてきた人が上にいる場合、地雷を踏んでもリカバリできる人だったり、気にしない人であればいいのですが、それは少数でしょうね。大部分の人は「地雷は踏むに越したこと無い」わけです。

 なので、「踏むくらいなら今のやり方を続けた方がいい」と合理的な判断になるわけです。

 これがあちこちで起きると「やった者が損をする」会社になるわけです。

 この言葉は、私が考えた訳では無く、大きな変革にチャレンジした大手企業のトップが仰っていた言葉を借りてきました。

 この方は「やってものが損をするのではなく、やった者が得をする会社にしたい」として、大改革をしましました。

 その後業績も急上昇、株価も一気に上昇し、苦しみながらもどんどん会社は変わって行ってます。

 ちょっと大きな話になってしまいましたが、「頭が固くなる」にはそれなりの理由があり、会社を変えたい人にとっては不合理でも本人には合理的なことが起きているのです。

 ちなみに、会社の中の地雷というのは、実際は大したことないのが大部分なのですが、踏んで乗り越えた経験がないと、どうしても怖くなってしまう。

 時々、新入社員とか若手社員が「根拠の無い自信」を出すことがありますが、これはまさに知らないことの強みでもあります。

 知っていることが、自分の行動にブレーキを掛けていないか?

もっと深く考えて知ると、意外と大したことが無いことであることも分かるかもしれません。

 決して、おじさん達は頭が固いのではなく、地雷の存在を知りすぎているだけなのです。

どうせ知るの出れば、是非おじさんたちも対応する方策をどんどん探して、学習を通じて経験値を増やしていきましょう。その経験と習慣は若手にはない「知恵」として本人に蓄積され、そして組織学習として知識に蓄積されてきます。

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