テクノロジー

「業務→IT」ではない「業務=IT」です

 手作業でやっているような業務を自働化するということは、未だに多いのですがその際につい思考してしまうのが、「どうやって業務プロセスをITで実現するか」

 これは別に間違いではないんですが、そうすると残念ながら使いづらいシステムができあがってしまいます。

 色んな理由がありますが、大雑把に

・人が情報を理解、習得するプロセスとITは異なる

・人は無意識のうちに情報を遮断するが、ITはやってくれない

・人は切り口の違うデータを組み合わせることはできるが、ITはそういう構造になっていない

・人は「なかったことにする」ことができるけども、ITはそれは無理

 のような様々な理由があります。

 人ってそれだけ凄いんですよ。ただ、それが人によって程度が全く異なるんです。だから人同士でのコミュニケーションでずれをなくす活動が必要になります。(1回行ったからやってくれるなんて思わない方がいいです)

 みなさん、公共系のシステムって使いやすいものに出会ったことがありますでしょうか?

私は未だにありません(笑)

 単に私の経験が少ないので、知らないだけだったらいいのですが。

 これは、別に公共系の組織がわざと使いにくいシステムを作ろうとしているのではなく、既にある仕組みをIT化せざるを得ない事情があります。

 また、様々な歴史を持つ法令に基づいて全てを行わなければなりませんから、ITをガンガンに使うことを想定していない時代に作られた仕組みまで無理矢理IT化せざるを得ないというのもあるでしょう。(ついでにITの要求をする側に立つと、一部だけITから外れるというは、例外処理を自分たちでせざるを得ないので、できるかぎり載っけたいというインセンティブが働きやすいのもあります)

 ここで公務員の批判をしたところで、何も産まれません。むしろ彼らは彼らで制約条件の中で一生懸命やっていると思ってます。

 ここで気付いたかもしれませんが、「IT化というのは今のプロセスを載っける」ことなのではなく、「IT化=業務設計」そのものなのです。

 ですから、実は業務プロセスを見直すいい機会なんですね。

 民間企業の場合は、様々な業務を洗い出してみて、発生頻度や、かかっているコスト、重要度などから

 業務をやめる

 やりかたを変える

 まとめる

 今のやり方でやる(IT化しない)

 みたいに振り分けていくチャンスでもあるのです。

 そして、その際にITを前提として考えておくと、後々楽になります。

 まさにこれはリーダー(プロマネ)の仕事なのかもしれません。

 ちなみに、経営陣や管理職から言われた一言は検討もされずに「重要度」が上がる傾向にあるので、経営陣や管理職の方々は注意が必要です。自分の一言でコストがどーんと乗っかっていきます(笑)

 で、戻ります。

「IT化=業務設計」ですから、今の時代は自社のビジネスを考えて行く上では意思決定に必要なITリテラシーは最低限押さえておかないと、ビジネスそのものが設計できない時代なのです。

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