テクノロジー

手法ありきで考えると、「アジャイル」は単なる「迷走」になる

 「アジャイル」という開発手法がありますが、色んな定義がありますね。一つの指標としては「スコープ:何を作るか 時間:どれだけの時間をかけるか コスト:どれだけのお金をかけるか」という3つの項目に於いて、アジャイルではない今までの開発手法が「スコープ」を固定するのに対して、アジャイルが「時間」や「コスト」を固定するという定義もあります。

 「試行錯誤」をアジャイルと言っていることがありますが、気を付けないと「迷走」になってしまうんですよね。

 まぁ、(分類が重要になることもありますが)ここでは分類が目的ではないので、私はざっくりと「制約条件」の中で試行錯誤しながらベストなものを作り続けるだけではなく、どんどんリリースしていくというのが前提条件で考えることが多いですね。特に重要な制約条件はコストもさることがなら、一番重要なのが「時間」なのではないかと思います。

 というのも、この時間というのは、外部環境から制約されることが多く、外部環境がどれだけの速度で変化しているかによって制約条件が規定されるんですよね。

 だったら、早くリリースをしてしまうことで、早くフィードバックをいただく。そしてそれらを早く次のサービスに反映させる。よく見たら実はPDCAそのものなんですよね。意外と古典的手法でもあるんです。

 ところが、スコープが固定されすぎて、それを守ることが一番になってしまうと、時間ばかりかかってしまい、気付いたら外部環境が変わってしまっているわけです。

 要は時間をかけると熟成されればいいんですがね。でも、実態は腐っちゃうんです。まさに生もの。システムが生ものになるとは、それだけ外部環境の変化が激しいのかもしれません。

 ここまで気付かれた方も多いかもしれませんが、アジャイルには、従来型開発よりももっとスピード感のある意思決定が求められます。スピード重視ですから、いちいちお伺いをたてて稟議を回していく時間はあまりなく、せいぜい最初のロードマップを作って投資額や期間を決めるくらいで、あとはもうプロマネが最適なスピード感でやるしか方法がないわけです。

 そうなると、「任せる」というのと(任された側は)「どんどん意思決定する・さばく」というのが求められます。また、ITだけ知っていてもダメ、ビジネスだけ知っていてもダメ、両立させる必要があります。結構高度なマネジメントそのものです。

 書きながら、まさに天に唾をするようなことだと思いつつ、私たちもどんどんスピード感もってグレードアップしていきたいと思います、

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