問題解決

「見えてどうするの?」という議論が出てくるのは「見える」レベル感が合っていない

 可視化の議論をする際に、必ずと言っていいほど出てくるのが「見えてどうするの?」という問いかけ。

いや、その通りなんです。だって投資には必ずリターンが要求されますからね。

 この時に意外と議論されていないのが、「見えている」というレベル感の話。

 例えば、「見える」というのが「現場に行ったら分かる」レベルなのか、「手元ですぐ分かる」という意味なのかによっても変わります。

 例えば「数字が分かる」というのと、「数字の意味が分かる」というの違います

 さらに「分かる人がみたら分かる」のと「赴任したばかりの人が見ても分かる」というのでは全然違います。

 結局、このレベル感が合わない中で「見えるほうがいい」「いや、リターンがない」という議論になってしまうのです。

 私たちの経験では、共通しているのは多くは「現場に行けば分かる」です。

 私たちがよく扱っている「ユーティリティ設備」(生産設備を支えるためのインフラ設備と思ってください)については、おおくは工場の端っこにおいてます。工場によっては執務スペースから徒歩10分とか、別に珍しくもなんともないのです。

私はどうしても「わざわざそこに行かないといけない」んだろう?と思ってしまいます。

 移動の工数が勿体ないという工数削減という側面も確かにありますが、あまり難しいことではなくて、ぶっちゃけた話面倒くさいんです(笑)

この面倒くさい作業というのは、結構バカにできない話で、「やりたくない」というとサラリーマンとしては自殺行為ですから(笑)それなりの理由をつけてやらないようにしむけるか、「やったふり」をするんですね。

そっちの方が怖いわけです。

 「ウチの会社に限ってはそんなことない」と思うかもしれませんが、ホントですかね?

別に人を疑うとかいうことではなくて、面倒くさい作業をやり続けるというのは、人は思考停止になる可能性が高いんです。

工夫だとか改善というのは、日本のお家芸とも言われているのですが、それには考えるという作業が必要です。

面倒くさいことを放置し続けると「面倒くさいなぁ、でもやらないとまずいから、とりあえずやっておくか」となってしまいますよね?というか、そういうのやったことないですか?(笑)

 「とりあえず」というのは、もう思考停止してしまっているんですよ。その作業の意味なんて考えるわけでもないし、大きなトラブルでもない限り、淡々と仕事を進めます。問題意識なんて持ちようがないんです。

 問題が無いときはまだいいんですが、実際に何らかのトラブルが起きたときが非常に怖い。

そもそもトラブルが起きてから認識するまでに長い時間を要してしまいます。何故なら行かないと分からないし、分かるまでにもの凄く時間がかかる、というか、目に見えてまずい状態じゃないとトラブルなんて分かりません。

とりいそぎ問題解決したとしても、再び問題が発生しないように原因分析をしなくちゃいけないのですが、その分析のためには過去のデータには「やったふり」のデータが入っている。

 「やったふり」された記録には、「万事快調うまく行ってます」としか書いていません(笑)

 これでは本当の問題解決なんてできるわけがありません。

 少なくとも、問題解決をするためには、事実情報が確実にすぐに取り出せることが必要なんです。

それが無い中では、問題解決にすら鳴らない。

 データが無いというのは、言い方悪いですが「安全でありますように」というお祈りに近いレベルで運営されているとも言えるのです。

 時にはそれが安全にも影響を及ぼすことにもなるのです。

 もう、そんなやり方はやめませんか?というのが私の提案です。

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