問題解決

インフラこそ本当は戦略部門

 水、空気、電気

 全て、私たちが携わっている工場だけではなく、生活においてもなくてはならない要素です。

特に日本は水資源が比較的(量的には)豊富な国にいますから、あることが当たり前になっているのが現実でしょう。

工場でも同じです。バルブをひねれば水が必要な分出てくる。

 これは実は相当大変なことなんです。

 時々高層ビルの上層階から夜景を見ていて、沢山の電気がついている風景を見ることがあります。

電気が付いているところの多くには人がいますから、そこにはトイレもある。

 東京など狭いところに人が密集している所であって、膨大なビルや部屋があります。その隅々まで電気や水、空調が行き届いているわけです。

 電気などは配線が全て良好な状態ではないことだってあります。抵抗が大きくなって熱を持っているかもしれない。きちんと隅々まで掃除されているわけではありませんから、ホコリだってかぶっているかもしれない。

 水道管だって、いつ作られたのか分からないものもある。しかし、バルブをひねると消毒された水が末端からきちんと出てくる。

 トイレをすませると、吹き出すこともなくきちんと綺麗に流してくれる。

 このようなことを見ると、何と恐ろしい仕組みなのかとゾッとすることがあります。

 その仕組みを裏から支えている人達がいるのですが、その人達は普段表に出てきません。

 そして、うまく動いていても褒められることはありません。

 みなさん、街中で電気工事をしている人達に「ありがとう、あなた方のお陰で良い生活ができるんです」と言ったことがありますか?おそらくないと思います(笑)

 むしろ、「邪魔だ」と思うことの方が多いかも(笑)

 あれだけ多くの人数がいる都会で、蛇口をひねって臭いのない水道水が出てくることを思って、水道工事をされている方々に「ありがとう」と言ったことがありますか?おそらくないと思います(笑)

 そして、廃水処理場からまれに臭ってくる臭いに「臭い!」と文句をいう程度かもしれません

 このようなインフラというのは、普段うまく動いても「当たり前」と看做されることが多く、アテンションが向きにくいんですね。で、トラブルが起きたら、もう罵詈雑言の嵐です。

 高度にコントロールされた鉄道もそうですね。

 「3分遅れの到着です。お急ぎのご旅行中の方にはご迷惑をおかけいたしました。お詫び申し上げます。」

 よく外国人から驚異の目で見られる風景です。

遅れて到着すると駅員に文句を言っている人がいますね。「そんなに忙しいなら、文句を言う時間が勿体ないような気がするけど」と思うのは私だけでしょうか?(笑)

 閑話休題。

 私たちの会社はインフラを担当されている部門からお仕事を頂くことが多いので、インフラの大切さや難しさをお互い理解しています。そのため僕らはお客様から沢山の温かいお言葉、ご配慮を頂いています。本当にありがたい限りです。

 一般的に、インフラを担当する部門や人達というのは、多くは「できて当たり前、できなかったらボロカス」という環境下で日々努力されているんですよね。

 そのような環境下において、わざわざ「楽しそう!やってみたい!」と思える環境ではないでしょうね。今は採用も難しい時代です。事実、多くのお客様でも人がなかなか採用できないと仰るところが本当に増えてきました。

 インフラというのは、止まると莫大な影響を及ぼします。しかし、働いている人達は思っている以上に体力的にも心理的にも決して楽ではない環境で日々努力されています。

 ちなみに、会社の中ではこのインフラに相当するのが、総務や経理、情報システムなどの支援部門と言われる人達です。

「できても褒められない、できなかったらボロカス」

(本当は支援部門ではなくて、重要な戦略部門なんですけどね)

 人も採用できない。採用しても辞めてしまう。そりゃ、今のやり方では、インフラはいずれ持たなくなるのは必至です。

一方で、正確にキッチリと運用するノウハウは詰まっていて、海外からみると驚異の技術でもあります。技術伝承や個人の貢献意欲に依存したやり方を乗り越えたときにはもの凄いことが起きると私は真剣に思っています。

 実はインフラというのは、戦略的な部門でもあったりするのです。

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