AIエンジニアリング

工場ドクター”FORS”を作った理由(その2)

 前回「このままでは工場はいずれ立ちゆかなくなる危機感」ということをお話させていただきました。

次に工場ドクター”FORS”を作った理由の2つめをお話させてただきます。

 

データ収集に貴重な人財を割くほど人が余っているのか?

 

 工場では多くの設備があり、そのデータを記録しておくことはとても大切な営みです。しかし、データを収集し、記録することは別に人でなくてもできる業務です。

 例えば、一時的に必要なデータだったり、永続的に行うわけではない場合は人が動いてもいいと思います。しかし、定期的にデータを収集するような業務は、いい加減システムに任せませんか?と思っています。

 このようなことを言うと、必ず出てくるのが「機械を見なくなるからダメだ」

 確かに、機械の調子というのはデータだけでは分からないということは、我々も痛感しています。

 しかし、そのデータ取りをしたところで、ずっと設備の前に張り付いているわけにはいかないので、インターバルをあけたデータ収集にならざるを得ません。多くの会社は1日2−3回の巡回に留まっているケースが多いです。

 その間は別に暇をしているわけではなく、少ない時間をやりくりして修繕や計画を立てています。

 そして、設備の故障や事故というのは、巡回している時以外に起きるのです。

(巡回なんて同一の設備の所に行くのは、24時間のうち数分でしかないですから、そりゃあ巡回以外に起きる確率が圧倒的に高くなります。別にマーフィーの法則でもなんでもありません。古いか(笑))

 巡回&記録作業というのは結構大変で、毎日1,2時間かけて行っている会社もあります。大規模な工場ともなると、数時間にもわたるケースがあります。

 夏は暑く、冬は寒い。時間もかかる。時には臭いだってある。

 そのような職場に若手の優秀な人財が率先して集まってくるでしょうか?

 残念ながら「否」でしょうね。

 そのような奇特な方は少数です。

 となると、人が集まらない。技術も次に伝えられない。今やっている人もどんどん年齢を重ねていく。

今の状態をずっと続けること自体が「無理ゲー」なわけです。

 「我慢してやれ」とか「仕事はそんなに楽じゃない」というのもいいでしょう。

 「最近の若い者は我慢が足りない」というのもいいでしょう。

 「日本のものづくり精神はどうなった!」というのもいいでしょう。

 しかし、それを言った所で何も解決しないんですよ。でも、これが現実なんです。

 FORSというのは、コストと削減するとか、人を減らすための仕組みではないんですね。だって、そもそも人が足りていないわけですから、本当に人がやるべき所・人にしかできないこと、に時間を割きましょうというだけの話です。

 そうしたときに、本当の意味で設備をしっかりと見ることができるようになるのではないかとも思っています。

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