テクノロジー

セミナー登壇で感じたこと

 昨日、京都府・公益財団法人 京都産業21さん主催の京都府中小企業応援隊研修に登壇させていただきました。

この研修は各地域で商店街や中小企業を相手に様々な支援をされている方々(応援隊)を対象にした研修です。

 2時間と短い時間で行う中で、どれだけコンテンツを入れて「来て良かった」と思っていただけるかのかは、毎回頭を悩ませます。

参加者の方々の貴重な時間を使っている訳ですからね。そのため、いつも「一方的に話を聞く時間はできるだけ短く」「自分で考えて、自分なりの答えを出す時間を最大限に」と考えながらやっているつもりです。

 AI, IoTについてのセミナーは沢山あります。しかもAI, IoTの定義なんて、これまた色んな人が言っているので、いっそのこと厳密な定義の説明なんてやめて、可能な限り体感して感じて貰うことに注力しました。

 まず最初に会場アンケートです。QRコードを画面に映して、そのリンクから回答して貰います。回答の結果はリアルタイムでどんどんグラフ化される仕組みです。

 色々と知識を入れるには、やっぱり実例が一番。でも、いきなり実習なんて難しいので、動画で見て貰いました。

 それだけでは面白くないので、なんでそれが出てきたのか?ということを議論しながら、技術にしても何にしても背景があり、それを理解するとイメージしやすいということをお伝えしました。

 また、AIにおいても色んなものがありますが、まずは身近な「自動翻訳」を使って貰い、何故このような翻訳になるのか?ということを構造的に捉えて、AIが答えを出すに到るプロセスを観て貰いました。

 そして、人の思考とコンピュータの思考の違いを見て貰うために、カードを沢山持ってきてみんなで並べる競争をして、人の情報処理のプロセスを可視化し、そして、それをコンピュータにさせるとどうなるのか?ということを体感して貰いました。

 AIはディープラーニングのモデルと、画像の数値化を体感して貰うために、ある会社のクラウドに入って貰い、画像認識エンジンを起動させて写真がデータ化される(JSON形式で吐き出される)ことを体感して貰いました。

 さて、ここまで書いて、ここで使ったツールのお値段はいくらだと思います?

 一番高かったのは、カードを作るためのコピー代(1枚数円)です(笑)

 あとは、全部無料。

 アンケートはGoogle Formsを使い、動画はYouTubeを表示。

 議論はツールは紙しか使ってません。

 翻訳もGoogle翻訳

 動画判定AIモデルもMicrosoft AzureのAIクラウドを利用。

 ちなみに会場は無線LANが飛んでいたので、それを使えばパケット代金もいりません。

 ぜーんぶ、そこらへんにあるものでやったんです。

私はよく「冷蔵庫の中にあるもので料理を作る人が一番料理がうまい人だ」と個人的には思っています。

高い材料で美味しいものは当たり前、そこら辺にあるツールをつなげることで、色んなことができるわけです。

 その話をすると、意外と驚かれます。

 もしかしたら、AIにしろIoTにしろ難しいことを考えすぎているのではないか?とも思いましたが、

セミナーの議論の中で出てきた「生産性が低くなりがちな原因」で

 ・過剰なサービス

 ・曖昧なゴール

 ・完璧主義

 とも繋がるかもしれません。

 色々と考えて「あれも、これも」「こういう場合どうしよう?」とやっていると、いつの間にか、「やたらと巨大な仕組み」がプランニングされてしまい、「コスト効果は?」と言われてしまい何もすすまない。こんなことがあちこちで起きているのではないか?とも思います。

もちろん、セキュリティやら個人情報保護の問題やらもあります。が、それも完璧なんてないんです。

 それよりも、むしろ漏れても「無意味な情報」に加工してしまえばいいだけの話です。

 中小企業、零細企業はそんなにお金もないわけです。自治体だって財政が潤沢なわけでもない。

だったら、フリーのツールを組み合わせて、プロトタイプでもいいから早くやってしまえばいいやんというお話をさせてもらいました。

 まずは、シンプルにやりたいことを考え、そしてすぐに作ってみる。これが一番スピードも速いし、コストもかからず、色々と前向きな試行錯誤ができるんだと思いを強くした次第です。

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